~モデラーからCAEを使える設計者の世界へ~
「FreeCADで始めるCAE設計入門」
「モノづくりにおける品質とコストは、設計で8割決まる」と言われており、設計ツール(3D CAD)はシミュレーション機能も備え、設計者はCAEを使うことも求められています。
CADの操作方法は覚えましたが、
「類似形状の過去図面を見て、材料を選び応力が集中しないように設計して」と言われても・・・。
設計って何をするのだろう?
既存の書籍やセミナーは専門的で難しすぎるという設計初心者向けに、応力解析と基本的な知識について、FreeCADのFEM(有限要素法)を使い自ら学びながらまとめました。
モノづくりにおける職人技のように、CAEにもノウハウがあります。
道具の使い手である人によりモノの仕上がりが変わるように、CAEにおいては解析モデルや様々な条件設定、解析結果の評価などのノウハウと共に工学的な知識も必要です。
本書は、CAEを使い金属部品の設計を始める設計入門者の目線で次の様な基本的な知識について説明しています。
- 簡単な金属部品の設計と応力解析
- 材料特性や応力・歪(ひずみ)
- 有限要素法(FEM)の要素やメッシュ
ところで著者の「はかせ」って何者?
専門(研究テーマ)は振動制御、出会いとチャンスに恵まれ博士(工学)になることができました。
制御対象の振動モード形を調べるために、ハンマリング試験やFEM(有限要素法)と、実験とシミュレーションの両方経験してみて、実験とシミュレーションはお互いに補完しあうものだと考えています。
モノづくりには職人のノウハウが、実験にもノウハウが、そして、シミュレーションにもノウハウがあります。設計が初めての方から、「書籍もセミナーも難しすぎる」との話を聞き、自ら学ぶための入門書的なものが必要だと考えこの本をまとめました。
私は「モノづくりの品質とコストの8割を決める設計には、改善の余地がまだまだある」と考えています。本書を読んでくださった皆様にとって、何らかの参考やヒントになれば幸いです。
おかげさまで「FreeCADで始めるCAE設計入門」売れています。
ペーパーバック版(紙の本)も2023年1月より販売開始しました。
© 2019-2023 実験とCAEとはかせ工房.