航空・宇宙のモノづくりといえば、NASAや米国の航空機産業が思い浮かびます。
日本の航空・宇宙のモノづくりといえば、JAXAではないでしょうか?
JAXAのWebサイトで公開されている「JAXA共通技術文書」から、開発や試験に関する文書など興味をもった文書を紹介しています。
新たな気づきもあり、私にとってよい刺激にもなっています。
ここでは、航空・宇宙のモノづくりに関する記事をまとめています。
宇宙で使うモノの試験について
大規模な振動試験や音響試験について学ぶ参考にもなります。

JAXAの共通技術文書「振動試験ハンドブック」で学ぶ宇宙機の振動試験
振動に興味を持つきっかけになればと思い、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の「振動試験ハンドブック」についてまとめています。振動というと難しそうというイメージがありますが、ロケットを対象に具体的に書かれており、イメージをつかみやすいと思います。

JAXAの共通技術文書「音響試験ハンドブック」で学ぶ宇宙機の音響試験
音振に興味を持つきっかけになればと思い、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の「音響試験ハンドブック」を紹介します。ロケットを対象に音と振動との関係についても書かれています。付録も詳しくイメージをつかみやすいと思います。
電波暗室と電磁波試験
電波暗室はJAXAにもありますが、米国空軍には戦略爆撃機がまるまる入る電波暗室があります。

米国空軍の世界最大の電波暗室での実機を使った電磁波試験
音の試験をする無響室は外からの音を遮断し、無響室の音源からの音が壁や天井などで反射しない部屋です。この無響室の電磁波版が、電波暗室です。世界最大の電波暗室米国空軍のBenefield Anechoic Facilityでの電磁波試験について、写真を使い説明します。
航空機部品のモノづくり
航空機は長期にわたり使用されますので、長期使用に伴うメンテナンス部品の確保や修理対応も課題の1つです。
3Dプリンタで砂型を作りアルミニウム鋳造部品を製作

3Dプリンタによる砂型製作とアルミニウム製部品の砂型鋳造
鋳造とは、砂型を作り、砂型に溶かしたアルミニウム合金を注ぎ、冷えて固まったら砂型から取り出し砂を落とし、加工して部品の最終形状に仕上げます。米国空軍のWebサイトの記事を参考に、砂型を3Dプリンタで作る航空機部品の砂型鋳造について説明します。
型を使った鍛造(叩いて成形)と鋳造(溶かして成形)の違い

型を使った鍛造(叩いて成形)と鋳造(溶かして成形)の違い
金属材料というと車や機械に使われる鋼材や非鉄金属(アルミニウム合金など)が思い浮かびますが、製品の用途によって、鍛造や鋳造による加工品も使われています。鍛造と鋳造の基本について説明します。
参考:宇宙関連開発の品質管理について

JAXA共通技術文書「品質保証プログラム標準(基本要求 JISQ9100)」
航空・宇宙のモノづくりにおいて、実際どのようなことが求められているのかを知るヒントとして、宇宙航空研究開発機構(JAXA)で公開されている「JAXA共通技術文書」から「品質保証プログラム標準(基本要求JIS Q 9100)」を紹介します。
参考:パイロットに必要な工学的な知識
パイロットが学ぶのは操縦だけではありません。
FAA発行のパイロット・ハンドブック日本語版を紹介します。

小型航空機の工学的知識の参考にFAAパイロットハンドブック日本語版
国土交通省の「FAA発行のPilot’s Handbook of Aeronautical Knowledge」の和訳(仮訳)はパイロット向けのガイドブックですが、操縦だけでなく航空機の工学的な知識についてもイラストやデータを使って書かれていて分かりやすかったのでその概要を説明します。