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人とくるまのテクノロジー展2023でみる音振の今(10年ぶりの見学)

人とくるまのテクノロジー展2023、10年ぶりの見学 博士のはてな?

10年ぶりに、「人とくるまのテクノロジー展2023(2023年5月24日~26日の横浜展示会)」に行ってきました。

目的は、「今のモノづくりの技術を広く浅く知ること」です。

人とくるまのテクノロジー展はオンライン展示や講演会などもありますが、私はリアルな展示会に行って、実際の製品やデモを見たり、人気のあるブースや目新しいモノがないかと見てくるのが好きです。

結論から言うと、ブースや製品の見せ方が今風になっていたりするものの、中身は変わっていないなと思いつつ、自動車業界自体の勢いはあまり感じられませんでした。

音振の仕事をしていた頃の知人との再会もあり、思うところをまとめました。

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人とくるまのテクノロジー展とは

「人とくるまのテクノロジー展」は自動車業界向けで、自動車技術会の春季大会も同時期に開催されています。

自動車業界で使われている技術や製品には幅広いものがあり、現在使われている様々な製品も見ることができる展示会です。

2023年のテーマは、次の通り。

Try the Next!

技術者が交流し、つながり、未来をつくるイノベーションを

展示そのものは各社売れ筋や売りたいもの、新製品のお披露目、海外メーカーの出展や講演会も開催されます。

コロナ禍により中断はありましたが、昨年からリアルな展示会が開催されています。

人とくるまのテクノロジー展2023の感想

展示会の見方は人様々だと思います。

私の場合、ある特定分野や製品をターゲットにして情報収集することもありますが、人とくるまのテクノロジー展の見学はほぼ10年ぶりということもあり、

シミュレーションやCAEを含めた現在のモノづくり関連技術や製品を知る

ことを目的にしました。

私は2日目に行きました。メイン会場の一番奥から全部のブースを一通り見てきましたが、自分も含めお客様が結構いました。

一通り見ての感想は、

  • 自動運転とバッテリ関連の展示が目立つ
  • 音振は残ってはいるがパットはしない

といったものでした。

とはいえ、現職ではまず目にすることのない、高精度な加工品や見るからに精度が高く美しい部品には癒されました。

音振関連のソフトウェアもハードウェアも今風に美しくはなっていますが、中身は相変わらずというか、計測で言えば簡単な計測と高度な計測の両極化が2000年代よりもさらに進み、高度な計測・解析の展示が主流でした。

はかせ
はかせ

音や振動の現象を観察し、基本的な音振の計測を知らないと、CAEを駆使したシミュレーションの評価も難しいのになと思いながら展示を見ていました。

音振がさらにニッチなものになっているように感じたのは気のせいでしょうか?

別の視点では、(2000年代との比較なので単なる感想です)

  • 各ブースでいわゆる若い方とベテランの方は見受けましたが、その間の年齢の方を見ることが少なかったような印象を受けました。
  • 若い技術系の方は女性も多くなっているような感じでした。

旧知の方に呼び止められて話を聞いたりしましたが、

  • 音振に関わる人は少ない(技術系、営業系)
  • 音振の計測がシミュレーションの確認になっている(営業系)

といった声もあり、ここは変わっていないなと。

音振について学び始めた、教えなければならなくなった方へ、おかげ様で以下のKindle本は細く長くお買い上げ頂いております。ありがとうございます。

Bitly
Bitly
はかせ
はかせ

久しぶりの展示会参加で、「来場証」の印刷サービスがあったり、再入場の際も入り口で「来場証」のバーコードチェックもしているのには驚きました。

自動運転やバッテリ関連技術について

自動運転については、次の様な理由で「高速道路での輸送車両の自動運転」を実現するのが現実的だと私は考えています。

  • 高速道路は、一般道路より限定的な外部環境(自動車の外側の環境)である。
  • 輸送車両(トラック)のドライバーは、職業ドライバーである。

自動運転(自動制御)をする場合、何らかの原因で制御系が不安定になった場合に安定側になるように制御系を設計しますし、高層建築物の振動制御では、制御系に異常があった場合には、制振装置がアクティブ制御からパッシブな制御(減衰装置)に切り替わります。

私は、上述の様な考え方なので自動運転については、正直なところあまり技術的な興味はなく、早く実現するのは新幹線なのか高速道路のトラック輸送なのかといった事の方に興味があります。

バッテリについては、ケミカル(化学)の話なので、高校生の時は化学は好きでしたがバッテリの技術については正直なところあまり興味を持てていません。

自動車のエンジンの希薄燃焼が実用化されたのは、自動車の燃焼に化学の視点で研究した結果だったという話を聞いたことがあります。(出典や根拠になるようなものがなく個人的な記憶なので違っているかもしれません。)

まとまりのない話となりましたが、以上、10年ぶりの人とくるまのテクノロジー展参加についてまとめました。

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まとめ

10年ぶりといったところですが、現在のモノづくりの技術を広く浅く知るため、人とくるまのテクノロジー展2023(2023年5月24日~26日の横浜展示会)に行ってきました。

結論から言うと、ブースや製品の見せ方が今風になっていたりするものの、中身は変わっていないな、自動車業界自体の勢いはあまり感じられないな、音振がさらにニッチなものになっていると感じました。

音振の仕事をしていた頃の知人との再会もあり、思うところを以下の項目でまとめました。

  • 人とくるまのテクノロジー展とは
  • 人とくるまのテクノロジー展2023の感想
  • 自動運転やバッテリ関連技術について
はかせ

サイト管理人で記事も書いているモノづくり会社の品証の人。
振動制御で工学博士なれど、いろいろ経験して半世紀。
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