ここでは、MATLAB Home(マットラボのホームライセンス)について紹介します。
個人利用の場合でもお手頃価格だと思います。
制御系設計ツールのデファクト・スタンダード
制御系設計ツールと言えば、MATLAB、MATLAB/SIMULINKといった方が分かりやすいかもしれません。
MATLABは、MathWorks社(The MathWorks, Inc.)のソフトウェア(技術計算言語、プログラミング環境)で、制御系設計のデファクト・スタンダードです。
企業では、MATLABよりもSIMULINKの方が使われているイメージがありますが、私は主としてMATLABを使ってきました。
このブログで説明している振動制御(LQ制御)は、研究室時代にMATLABのControl System Toolboxを使い、制御系設計、シミュレーションを行い、振動制御実験では、MATLABで計算したフィードバックゲインで振動制御をやっていました。
ワープロかPC-98と一太郎へと急速に変わっていった頃でもあります。
オープンソースの制御系設計ツールにScilab(サイラボ)がありますが、MATLAB Home(ホームラインセンス)があることを知ってしまってからはScilab(サイラボ)の方はあまり進んでいません。
Scilab(サイラボ)については、以下の記事をご参照ください。
MATLABとの初めての出会い
私のMATLABとの出会いは、研究室のMacintosh(マッキントッシュ、略してマック)でした。
行列計算が簡単にしかも高速に処理されるので、現代制御理論を使った制御系設計やシミュレーションにはもちろんのこと、論文作成にも活躍してくれました。
そして、初めて買ったパソコンがMacintosh IIci。
今振り返るとClassicが発売されたころでよく買ったなと思います。
MATLABとの再会?
MATLABのホームライセンス、先輩から「1万円程度で個人利用できるMATLABがある」というのを聞いていはいたのですが、使うときでよいかとそのまま放置していました。
2020年3月、改めて調べてみました。
- MATLAB ¥15,500(税別)
- 各アドオン ¥4,490 (税別)
このブログで紹介している振動制御であれば、
- 制御システム:Control System Toolbox
は必須です。
- 信号処理:Signal Processing Toolbox
があると計測データなどの処理もできるようになります。
機能制限はないのですが、
- 「非営利目的の個人利用に限ります。」
と明記されています。
どこまでが「非営利」なのかは詳細確認する必要がありますが、なかなか魅力的ではあります。
詳細は、Googleで検索してください。
その他の制御系設計ツール:Python
制御系設計ツールをネットで調べてみると、「Python」が出てきます。
どうやらプログラミング言語の1つで、MATLABと同じ様な制御系設計ができるようです。
試してみたいとは思うものの、
- Pythonの環境を作る必要がある(ネットに情報はありますが)
- MATLAB Homeの価格はかなり強力(非営利目的にひっかかりますが)
- 興味はあるが今すぐ使う理由がない(これが一番の理由)
といった理由でこちらは手を着けていません。
その他の制御系設計ツール:GNU Octave
2020年5月、オープンソースのMATLABコンパチブル?らしい、GNU Octaveを知りました。
基本的なところから試してみようと思います。
まとめ
ここでは、制御系設計ツールのデファクトスタンダード「MATLAB Home(マットラボのホームライセンス)」について、以下の項目で説明しました。
- 目次制御系設計ツールのデファクト・スタンダード
- MATLABとの初めての出会い
- MATLABとの再会(予定)?
- その他の制御系設計ツール:Python
- その他の制御系設計ツール:GNU Octave