Amazonで見かけてから気になっていた「零戦の振動」を購入して読んでみました。
零戦は第二次世界大戦(太平洋戦争)時代の艦載機(プロペラ機)で、正式名称は零式(れいしき)艦上戦闘機です。
「零戦の振動」には、機体の振動とエンジン・プロペラの振動について、内容は専門的ですが分かりやすく書かれています。
共振現象(フラッター)や機体の設計(対策)や、事故原因の調査、実機のモデリング(簡素化)とシミュレーション(CAE、FEM)など、振動対策の実験とシミュレーションに必要なことを学ぶことができると思います。
零戦とは
零戦は、第二次世界大戦(太平洋戦争)時代の戦闘機で、3枚羽根のプロペラです。
下図は、航空ショーでの零戦のようです。(詳細は分かりません。)
図1 零戦
出典:Pixabayの画像(加工しています)
「零戦の振動」の紹介
「零戦の振動」はソフトカバーの単行本で、零戦の振動問題をいかにして解決し、零戦が誕生したかについて分かりやすくまとめられています。
著者の安藤隆幸さんは、株式会社エアロメカの代表であり、同社のオフィシャル・ブログには、「零戦の振動」に関する記事もあります。
書籍内容について
「零戦の振動」では、機体振動とエンジン・プロペラ振動について書かれています。
振動の基本的な知識や航空機の構造や操舵系についても分かりやすく説明されていますので、これから振動について学ぶ方への技術的な参考書としてもおすすめです。
また、零戦では空中分解事故が2回起きており、
- 原因が分からなければ、いつかは分からないが事故はまた起きる。
- 原因が分かれば対策ができる。
という当たり前ですがとても重要なことを改めて考えさせられました。
私が振動について技術的面で興味を持ったのは、次の2点です。
- 機体振動については、零戦の空中分解事故について、機体振動や主翼の振動特性、フラッターについての説明と、空中分解の原因と対策
- エンジン・プロペラ振動については、実際のエンジンとプロペラをモデル化してシミュレーションする過程
読む人の知識や経験の違いにより、「零戦の振動」から感じることは様々だと思いますが、購入してよかったと思います。
まとめ
Amazonで見かけてから気になっていた「零戦の振動」を購入しました。
零戦はプロペラ機であり、本書では、機体の振動とエンジン・プロペラの振動について、内容は専門的ですが分かりやすく書かれています。
共振現象(フラッター)や機体の設計(対策)や、事故原因を調べるために、実機をモデリング(簡素化)してシミュレーション(CAE、FEM)を行うなど、振動対策は実験もシミュレーションもどちらも必要なことを学ぶことができると思います。
ここでは、「零戦の振動」について以下の項目で紹介しました。
- 零戦とは
- 「零戦の振動」の紹介
- 書籍内容について