大学は工学系(機械系)を専攻し、大学院で振動制御について学び、おかげさまで出会いとチャンスに恵まれ、卒業後博士号を取ることができました。
専門は、一言でいうと振動制御、いわゆる音振(おとしん)の実験とシミュレーション、そしてモデリングと振動制御になります。
振動制御をやったおかげで、振動や音の計測、実験、モデリングとリアルタイム・シミュレーションと幅広く経験することができました。
もう1つの経験の品質マネジメント(ISO9000シリーズ)との相乗効果で、商品企画、営業技術や技術サポート、情報システム開発と運用、今では品質保証とマネジメントシステム(ISO9000シリーズ)の仕事をしています。
少々長くなりますが、このブログ作成者について紹介します。
振動制御と品質マネジメントとの出会い
卒業研究ではロボットを、修士(大学院)で振動制御を専攻し、大学院卒業後博士論文をまとめ、おかげさまで博士になることができました。
これまでに様々なご縁があり、計測器メーカーの商品企画、シミュレーション・ソフトの技術サポートと技術系でも幅広く経験してきました。
一方、品質マネジメント(ISO9000シリーズ)については2000年頃から学び始め、工学系の知識や経験をベースに、メーカーでの品質保証(クレーム対応やISO)を担当しています。
経験(経歴)を振り返ると、技術系とはいえ「いろいろやってきたのですね」と言われることもありますが、これも振動制御を学んだ研究室が、計測・実験、シミュレーション、仮説をシミュレーションと実験で検証までする伝統だったおかげだと考えています。また、研究や開発を進める上でも、品質マネジメントの考え方やPDCAが役に立ちました。
振動や騒音は、知れば知るほど奥深い
技術としての専門は振動制御ですが、そのものずばりの振動制御の仕事をしたことは記憶にありませんが、振動を専門にしていたためか、非常に幅広い業界や製品について、振動や騒音についての悩みを聞かせていただく機会があり大変勉強になりました。(ご相談を受けた案件については、技術的にも予算的にも現実的な方策がないものがほとんどで申し訳ないなと感じたことは覚えています。)
お客様の困ったことそのものについては、初めて見聞きしたものであっても、大学院や社会人になってからの教育・訓練でも、材料や機械加工、メンテナンスについて学ぶ機会を得た経験が少なからず役に立っていたと思います。
書籍もずいぶん読みましたが、百聞は一見にしかずを実感しています。
振動制御を専攻してよかったなと思うことは、振動現象をとらえる観察と計測、制御対象のモデリングとシミュレーション、そして実際に振動をコントロールする制御実験を、バーチャルからリアルまで幅広く実際に体験できたことです。小さいながらも成功体験を積むことにもなり、恵まれていたと思います。
昔からある振動・騒音問題
騒音はまだしも、振動というと地震以外には思い当たるもの、イメージできるものがほとんどないかと思いますが、昔からあるのが振動問題です。
音や振動は見えないため、計測が必要です。シミュレーション技術が進んでもシミュレーションが正しいかどうかを確認するために、実験や計測は必要になります。音振については仮説と検証の繰り返しになることも多いのです。
騒音がきっかけで問題が表に出るものの、原因を調べ対策をしていくと実は振動対策だったということは結構あります。
音振(おとしん)技術者の今昔
音振(おとしん)の技術者については、大手(大企業)は社内に抱えこみ、中小は振動まで手が回らずといったところでしょうか。
音振に悩まされている技術者にとって、会社規模にかかわらず相談相手の少ない状況であることは、2000年頃と比べてもあまり変わってはいないようです。
身近にある制御(Control:コントロール)
制御も言葉はなじみがないかと思いますが、生活のあちこちでも制御(Control:コントロール)は当たり前のように使われています。店やマンションの自動ドア、車のパワーウィンドウなど、おそらく意識しないと思いますが制御されています。
100万円程度の自動車などは、制御の塊(かたまり)とも言えるのに、振動を知る技術者としては安過ぎると思うこともあります。
ブログ作成のきっかけ
振動・騒音やモデリングと制御については、これまでに何度となく本や冊子にまとめようとしてきましたが、形にはなりませんでした。
2018年になり、ブログでホームページ(のようなコンテンツ)が作れることを知り、このブログを作り始めました。
このブログでは、振動や騒音について、実験やシミュレーションによる仮説と検証、そしてモデリングと振動制御について、これまでに経験してきたことだけでなく、時には脱線しながら紹介したいと思います。
まとめ
以上、まとまりのない内容となりましたが、このブログを作成するにあたり思うことについて、以下の項目で説明しました。
- 振動制御と品質マネジメントとの出会い
- 振動や騒音は、知れば知るほど奥深い
- 昔からある振動・騒音問題
- 音振(おとしん)技術者の今昔
- 身近にある制御(Control:コントロール)
- ブログ作成のきっかけ