航空機関連のWebサイト「博士による写真で見る軍用機と関連技術」を立ち上げました。
B-21レイダーの情報は、以下をご参照ください。
2022年5月現在、米国の最新型戦略爆撃機B-21 Raiderの開発は、順調に進んでいるようです。
主にノースロップ・グラマン社の2022年5月25日のニュース記事「B-21 Raider’s Path to Flight Readiness」から、現在のB-21 Raiderの開発状況についてまとめました。
なお、翻訳にはDeepLを使い私の理解した内容なので、正確な情報はノースロップ・グラマン社の情報をご確認ください。
2022年5月現在のB-21 Raider開発状況
2022年5月上旬、B-21 Raider初号機のノースロップ・グラマン社におけるロード・キャリブレーション・テスト(loads calibration test)は、良好な結果を得られたようです。
ロード・キャリブレーション・テストとは、デジタルモデル(CAEモデル)と実際の初号機に負荷をかけて試験した結果とを比較し、デジタルモデルの信頼性を評価する試験の1つだと私は考えています。
現在初飛行に向け最初の段階における主要な試験の1つがロード・キャリブレーション・テストであり、最も重要な試験でもあります。
ロード・キャリブレーション・テストでは、飛行前の計器類の校正(calibrating instrumentation)と構造的完全性(structural integrity)の確認に重点がおかれています。
初飛行前の準備段階における試験では、様々なストレスへの耐性を確認します。
地上試験項目としては、ロード・キャリブレーション・テストの他、次の様な項目があり、これらの試験を経て初飛行に進むことができます。
- 機体への電源投入
- サブシステムでの試験
- コーティング(表面処理)と渡渉
これらの試験の後、さらに次の試験を行います。
- エンジン稼働状態での走行
- 低速飛行試験
- 高速飛行試験
こうして初飛行への準備を段階的に進めます。
B-21 Raiderの開発は順調に進んでいるようですが、これはノースロップ・グラマン社が設計、開発、製造の段階を通して、リスク低減と生産準備を重視してきたリスクベースのアプローチによるもののようです。
B-21 Raiderの開発予定(目標)
現在、米国空軍は、B-21 Raiderの初飛行は2023年になると予想しています。
ノースロップ・グラマン社は、B-21 Raider初号機の地上試験の1つロード・キャリブレーション・テストが成功したことで、2022年後半のロールアウトと2023年の初飛行に向けて駒を進めています。
いまだ、イラストしか見ることができませんが、B-21 Raider初号機の初飛行が視野に入ってきているようです。最も戦略爆撃機の最新型なので、実機写真を見るのはまだまだ先になりそうですが。
まとめ
2022年5月現在、米国の最新型戦略爆撃機B-21 Raiderの開発は、順調に進んでいるようです。
主にノースロップ・グラマン社の2022年5月25日のニュース記事「B-21 Raider’s Path to Flight Readiness」から、現在のB-21 Raiderの開発状況について以下の項目でまとめました。
- 2022年5月現在のB-21 Raider開発状況
- B-21 Raiderの開発予定(目標)