これはすごいと感じたモノづくり技術の1つとして、ガンプラの樹脂成形について取り上げました。
今のガンプラはプラモデルなのに腕や脚などがよく動きます。
ここでは、ガンプラの可動範囲が広い話ではなく、変形のための可動について紹介します。
さらに、ガンプラのPG(パーフェクトグレード)を例に、LEDキットによる電飾について紹介します。
プラモデルの電飾(LEDによる改造)とは
プラモデル、例えば車のヘッドライトを点灯させたい場合に、昔は麦球(豆電球の小さいの)、今はLEDをプラモデルに仕込む改造があり、電飾と呼ばれているようです。
麦球や豆電球は、小学校の直列接続と並列接続で実験したような思い出があります。
プラモデルの電飾について、ガンプラの目の部分(モノアイ、ツインアイと呼ばれます)を光らせたい場合を例に、以下のズゴックの写真で説明します。
写真右側の青枠中の点線の赤丸の中に見えているピンク色の部分がモノアイです。
キットのままでは部品(クリアパーツが多い)の上にメタリック系のシールを貼る場合が多いのですが、電飾の場合は、この部分にLEDを取り付けます。
例えば、もともとのモノアイの部分を削り取り、以下のようなLEDを瞬間接着剤やグルーガンなどで固定します。
以下の写真は、左側が直径3mmの単色LED、右側がいろいろな色を出せるRGBタイプのLEDです。
さらに、このLEDに必要な抵抗を含め配線をガンプラ内部を通して点灯させたときに邪魔にならない場所から取り出し、電池ボックスに接続します。
ガンプラの部品の加工、つまり、小さな部品を削ったり、穴を開けたりするプラスチック部品の加工と、LEDの配線には半田付けなども必要となります。
単純にLEDをON/OFFさせる電飾でさえ、私の手先の器用さではとてもできません。
プラモデルの電飾に使えるLEDや電池ボックスなども市販もされていますが、当然ながらそれなりのお値段がします。
ということで、ガンプラの電飾は半ばあきらめていたのでした。
LEDキットの紹介:PGユニコーンガンダムを例に
LEDなどの電子部品を購入してガンプラの電飾をすることは、断念していたのですが、4色成形で紹介したPG(パーフェクトグレード)ユニコーンガンダムには、LEDキットがあるのです。
アニメの中でユニコーンガンダムは、ユニコーンモードからデストロイモードへと変形する際に光るのです。ユニコーンモードで装甲の隙間から光が漏れ出し、デストロイモードで発光している姿は、ワクワクものでした。
これをガンプラで再現できるとは、しかも可動はそのままに。
LEDユニットが品薄でしばらく待ちましたが、ようやく入手したのですが、実際手をつけるまでにさらに1年以上かかりました。
私は塗装せず組み立てるだけですが、それでもPG(パーフェクトグレード)のボリューム(部品数)の大きさから休日で3日はかかると思い、取扱説明書は見たものの手をつけずにいたからです。
それでは、PGユニコーンのLEDキットの紹介です。
LEDユニットの中を見てみるとマイコンでコントロールしているようで、スイッチを押すと点灯状態を変更することができます。
下の写真は、バックパックに設置するLEDです。使われているLEDは、砲弾型のLEDではなく表面実装用のチップLEDです。
右側が外観、中央が内部、左側が点灯時のものです。
ちなみにこのLEDユニットを商品企画としてみた場合、パーツなどを調べてみると、実現できる機能と価格が結構いい感じで設定されていて、自作するなら買った方がよいと思う商品企画のお手本の1つになると思いました。
ガンプラの可動と変形について
PGユニコーンガンダムは、LEDキットで光るだけではありません。光る上に腕や脚などの可動にほぼ制限がありません。
私は最初からLEDユニットを組み込んだのですが、それでも、組み立て(LEDユニットの組み込み)には、少々てこずりました。
LEDのコードを隙間に這わせて組み立ていったのですが、なかなかうまくいかず。イライラすると壊してしまうので一息いれたり。何とか組み上げてLEDスイッチON。無事ついたときは「買ってよかった~」と大満足でした。
腕や脚の可動がスムーズに動く、保持されるのは、バンダイの4色成形機で作り出されるランナーの精度(ガンプラの部品の精度)が非常に高いレベルにあるからです。
1つ1つのパーツの精度が高く均一に成型されているため、部品を組み合わせていっても、高い精度が保たれ、結果可動がスムーズになっているのだと思います。
ガンプラは量産品です。本当にすごい技術力だと思います。
2019年8月2日付でバンダイホビーセンター新館建設を発表、ガンプラ工場増設とはこれもなかなかすごいことです。
それでは、可動変形について紹介します。
下の写真は、左側が変形前(ユニコーンモード)、右側が変形後(デストロイモード)です。
アニメの中でユニコーンガンダムは、ユニコーンモードからデストロイモードに変形します。プラモデルでも、MG(マスターグレード)、RG(リアルグレード)は、変形できるのですが、1度組み上げると変形させるのは、とても面倒です。
私はユニコーンモードが好きなので、MGとRGのユニコーンガンダムは、1度変形させた後、ノーマルモードに戻して、その後は変形させてはいません。
経験上、組み立て説明図をよく見て、丁寧に、時には思い切りよく作業することが求められると思います。
LEDユニットを点灯!
下の写真は、LEDユニットのON/OFF状態の写真です。
左側が点灯状態です。LEDそのものは青色光ですが、写真の半透明のピンク色の樹脂パーツでLED光を拡散するようにしているようです。
下の写真は、上述のバックパックのLED点灯状態の写真です。
バックパックの中央付近に1個のLEDユニットが使われています。
ガンプラのLED電飾例
その後、ワイヤレスLEDやLEDストリングを使ったガンプラの電飾をしてみました。
秋月電子通商のワイヤレスLEDを使用したSDユニコーンガンダムの電飾例
自作ワイヤレスLEDによるSDユニコーンガンダムの電飾例
LEDストリングによるHGシャア専用ズゴックの電飾例
以下のページにワイヤレスLEDの実験などの関連記事をまとめています。
まとめ
ここでは、ガンプラの腕や脚の可動ではなく、変形による可動とLEDユニットについて紹介しました。
なお、内容については技術的な裏付けがある訳ではなく、あくまでも私の個人的な考えなのでご注意ください。
ここで説明した主な内容は次の通りです。
- プラモデルの電飾(LEDによる改造)とは
- LEDユニットの紹介:PGユニコーンガンダムを例に
- ガンプラの可動と変形について
- LEDユニット点灯
- ガンプラのLED電飾例
- 秋月電子通商のワイヤレスLEDを使用したSDユニコーンガンダムの電飾例
- 自作ワイヤレスLEDによるSDユニコーンガンダムの電飾例
- LEDストリングによるHGシャア専用ズゴックの電飾例