ガンプラのキットでもLEDユニットが発売されていますが、価格だけでなく種類も少なく、少なくとも私にとってガンプラの電飾は手軽に楽しめるものではありませんでした。
ここでは、ガンプラの電飾について以下の例について紹介します。
- 市販のLEDユニットによるガンプラの電飾
- PG(パーフェクトグレード)ユニコーンガンダム(以下、PGユニコーン
- 秋月電子通商で購入したワイヤレスLEDを使った電飾
- HGシャア専用ズゴック(モノアイ仮組)
- BB戦士フルアーマー・ユニコーンガンダム(以下、SDユニコーン)
博士とプラモデルとの出会いと技量
プラモデルを作るのが好きで、子供の頃にはよく作りました。小画工の高学年の頃がピークだったように思います。
当時を思い出すと、小遣いをためて電池で動く戦艦のプラモデルを購入し、ランナーからニッパー(家にあった電工用のニッパーかニッパー形の爪切りだったと思います)で部品を切り出して、セメダインを使い組み立てていました。
完成すると近所の公民館の池に浮かべて、船体内に水が入らないか簡単にチェック、モーターのスイッチを入れて走らせると、まるで潜水艦の様に沈没していった光景が目に浮かびます。
それから時が過ぎ、2000年代にAmazonで見つけたシャア専用ズゴックが500円程度なのをみつけ購入したことが、ガンプラに熱中するきっかけとなりました。
ガンプラの進歩には目を見張るものがありました。
下図は、この時購入したもので、ランナーから切り離して組み立てただけのズゴックです。接着剤を使う必要はなく、スナップフィットで部品がきっちり組み合わさっていき、完成すると腕や脚などがよく動くのには驚きでした。
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プラモデル再開のきっかけとなったシャア専用ズゴック
私のガンプラ作りは、組み立てることが最大の目的です。
塗装や加工にもチャレンジしたことはありますが、私のスキルでは完成することはなく、今でも組み立てて附属のシールを貼って完成させておしまいです。
ガンプラの電飾(LEDによる改造)とは
電飾とは、例えば車のプラモデルを改造してヘッドライトにLEDを仕込んだりすることです。
ガンプラの場合であれば、下図のズゴックであれば、ガンプラの間の部分(赤の点線の丸内)を光らせます。
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HGズゴックのモノアイ
ガンプラにLEDを仕込むためには、プラスチック部品の加工(削る、穴を開ける等)、LEDの固定や配線も必要です。
ガンプラ用に作られたLEDや電池ボックスなども市販されていますが、それなりのお値段がします。
詳しくはこちらを参照してください。
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PGユニコーンガンダムのLEDユニットによる電飾
PG(パーフェクトグレード)のユニコーンガンダムのLEDキットが発売になり、発売後1年以上入手困難だったので、LEDユニットを購入してから、本体のPGユニコーンガンダムを購入しました。
- PG(パーフェクトグレード)は、プラモデルとしてはかなり大きいので組み立て自体はそれほど難しくありません。
- RG(リアルグレード)は、カッコいいのですが、部品があまりに小さく、ランナーからのパーツの切り出しや組み立ても、なかなか大変です。
実際にPGユニコーンガンダムを入手して、改めて箱の大きさ、大量のランナーから3日は必要としばらく手をつけず、取扱説明書を見て満足していました。
PGユニコーンガンダム用のLEDユニットは、見た目からは「高いなぁ」というのが正直な感想ですが、作る側(メーカー)から考えてみると意外に安い価格設定のようにも思います。
そして、組み立てを始めましたが、ここに意外な盲点があり苦労しました。
変形機構(モードチェンジ)に一苦労
PGユニコーンガンダムは、腕や脚などの可動に加えて、変形機構が組み込まれています。
下図の写真で、左側が変形前(ユニコーンモード)、右側が変形後(デストロイモード)です。
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PGユニコーンの変形(モードチェンジ)
正直なところ一度組み上げると、変形させる場合には「やるぞ!」と気合を入れてから取り組んでいます。
この可動や変形を実現しつつLEDユニットによる電飾を実現しているところは、設計と製造の優れた技術の結果ではあるのです。
それは分かるのですが、この変形機構の中にLEDユニットを組み込む作業は、正直なところ2度とやりたくありません。
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プラモデル作りなど手先の事は好きなのですが、家人曰く不器用らしいです。
私の場合、説明図をよく見て、丁寧に時には思い切りよく作業することが求められました。
LEDユニット点灯
組み立ての難しさは、うまく説明できないので省略しますが、それだけに、完成して点灯させたときの喜びも大きいです。
下図は、LEDユニットをON・OFFさせた時の比較です。
PGユニコーンガンダムのデストロイモードで全身のLEDを発光させたところです。
ちなみに、ピンク色のパーツは、LEDの光を分散させる機能を持つそうですが、それでもLEDが近い部分がより強く、下図では白っぽくなっています。
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ピンク色の部分は、サイコフレームと呼ばれる部分です。アニメでは覚醒するとさらにきれいな緑色に光ります。
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PGユニコーンガンダムのLEDユニット点灯状態
ちなみに、私はユニコーンモードが好きなので、時々下図のように点灯させて一人喜んでいました。
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PGユニコーンガンダムLED点灯
下図は、PGユニコーンガンダムのバックパックを発光させたところです。
ピンク色のパーツ部分に光が広がっているように見えなくもないとは思いませんか?
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PGユニコーンガンダムのバックパック点灯状態
HGシャア専用ズゴックのワイヤレスLEDによる電飾
PGユニコーンガンダムを完成させ、時々点灯させては一人満足していました。
そんなある日、秋月電子通商ワイヤレスLEDを売っていることを知り、これならガンプラに組み込めるかもしれないと早速購入してみました。
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秋月電子通商で購入したワイヤレス給電ユニット

秋月電子通商で購入したワイヤレスLED
ワイヤレスLEDの大きさは、下図をご参照ください。

ワイヤレスLEDなどの大きさ比較
詳しくは、こちらを参照してください。
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こうして、秋月電子通商で購入したワイヤレスLEDをきっかけに、人生何度目かのガンプラ電飾への挑戦が始まりました。
なお、ワイヤレスLEDは、トランスの1次コイルと2次コイルによる電磁誘導と同じ原理で点灯すると考えています。
1次コイル→ワイヤレスLED給電ユニット
2次コイル→ワイヤレスLED
トランスについては、以下の記事をご参照ください。

ワイヤレスLEDによるモノアイの点灯(仮組)
結論から言うと、ワイヤレス給電ユニットからワイヤレスLEDとの距離が20mm程度しかとれませんでした。
下図は、HGズゴックのモノアイにワイヤレスLEDを組み込んだ例です。

HGズゴックにワイヤレスLEDを組み込んだ例
加工はとても簡単です。
- モノアイのパーツ(上図の黒いパーツ)に3mmほどの穴を開けています。
- ワイヤレスLEDは、ホットボンドなどで固定すればよいと思います。
ワイヤレスLEDによるガンプラの電飾は、とてもお手軽にできることが分かったのですが、ワイヤレスLEDと給電ユニットとの距離を広げるには、コイルや発振回路から作る必要があるため、ここまでで断念し、ガンプラのサイズを小さくすることにしました。
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私は電気は苦手なのです。ワイヤレス給電の仕組みなどはある程度分かりましたが、自作まではできそうにないので、ここまでとしています。
参考:実験に使用した部品の紹介
参考までに、実際に使用した部品のついて紹介しておきます。2020年2月現在の情報です。
購入の際は、秋月電子通商のホームページをご確認ください。
秋月電子通商<http://akizukidenshi.com/>
品名 | 通販コード | 価格(税込) |
---|---|---|
ワイヤレスLED給電ユニット OSWPTS1208D |
M-14405 | 1個 ¥430 |
ワイヤレスLED 白色 OSWM43-W5W (5個入) |
M-14404 | 1パック ¥250 |
ACアダプタは、手持ちの9Vの物を使用しました。
SDユニコーンガンダムのワイヤレスLEDによる電飾
HGズゴックの電飾はサイズ的に無理があったため、ガンプラをSDユニコーンガンダムに変更し、ワイヤレスLEDを組み込んでみました。
できれば、下図の状態で点灯させたかったのですが、武装を外しユニコーンガンダム本体のみでツインアイを点灯させることにしました。
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SDフルアーマー・ユニコーンガンダム
SDユニコーンガンダムのツインアイの点灯
ワイヤレスLEDをユニコーンガンダム頭部のツインアイのパーツ(緑色の透明パーツ)の中に組み込んでいます。
組み込んだと言っても、ツインアイのパーツにワイヤレスLEDが入るよう少しづつ現物合わせで削っただけです。
下図は、SDユニコーンガンダムのツインアイを点灯させた状態です。ワイヤレス給電ユニットとの距離が約20mmで、何とか点灯しているのが分かる明るさです。下図で伝わるでしょうか。

SDユニコーンガンダムのツインアイ点灯

ワイヤレスLEDの位置決めは、なかなか面倒な作業でしたが、ワイヤレスLEDのチップLEDが瞳のような感じになり満足です。
SDユニコーンガンダムの胸部点灯
胸部については、ツインアイと同時点灯ができなかったので、仮組までですが紹介します。
SDユニコーンガンダムの胸部パーツ(緑色の部分)もクリアパーツです。しかも、頭部よりも空間が大きいので、ワイヤレスLEDの組み込み自体は難しくありませんでした。
下図は、ワイヤレスLEDを点灯させた状態です。
ワイヤレスLEDと給電ユニットのコイルとの距離ほぼなく、コイルの上面にワイヤレスLEDの底面がきている最も明るい状態です。
肩の部分と比較しても明るく発光していることが分かると思います。
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SDユニコーンガンダムの胸部点灯
まとめ
ここでは、ガンプラの電飾についてPGユニコーンガンダムのLEDユニットを使った例と、秋月電子通商で購入したワイヤレスLEDを使った例について以下の項目で説明しました。
- 博士とプラモデルとの出会いと技量
- ガンプラの電飾(LEDによる改造)とは
- PGユニコーンガンダムのLEDユニットによる電飾
- 変形機構(モードチェンジ)に一苦労
- LEDユニット点灯
- ワイヤレスLEDによる電飾
- ワイヤレスLEDによるHGズゴックの電飾
- 参考:実験に使用した部品の紹介
- SDユニコーンガンダム
- SDユニコーンガンダムのツインアイの点灯
- SDユニコーンガンダムの胸部点灯