初めての設計:図面に使う線の種類を意識する。代表的な線種とJIS

ここまで「はじめての設計」をテーマに、幾何公差まで説明してきました。

はじめての設計
はじめて設計の仕事をする際、OJTと称してまずは図面トレースから始まる場合もあるようです。まずは、図面作成にあたり知っておくべき基本的な知識について「JIS B 0001 機械製図」を参考に説明します。

設計はまず板金設計からと言われますが、基本的な知識や3D CADの操作法を学んだら、次は図面を描く作業に慣れる、図面作成の量をこなすことが必要だと考えています。

この様に考えると、図面のトレース作業もOJTとして有効な手段であると言えます。

実際の設計現場を見ていると、単純にトレース作業をするだけでは、設計者が図面を描くために必要なスキルが上がるはずもなく、当然の結果として図面の品質が上がることもないようです。

製図の作業は、いろいろな線を使い、部品の形を作っていくことです。線の種類を意識して図面を描くことが重要だと考えています。

ここでは、製図に使う線の種類について説明します。

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図面に使う代表的な線の種類

図面でよく使われている線は、いわゆる直線だけではありません。

図面を見ると「難しそう」というイメージを持つ理由の1つは、この線種だと考えています。

一見すると「線の種類が違うから、何か意味があるのだろう。」と思い、例えば図面上に実線と破線の意味が書いてあるわけではないので、「調べないと分からない。」から、「何を調べれなよいのだろう・・・。」といったイメージでしょうか。

といっても、図面に使われている代表的な線の種類は、以下の4つです。

  • 実線:部品の形状(外形線、寸法線)
  • 破線:部品の見えない部分の形状(かくれ線)
  • 一点鎖線:部品の中心線
  • 二点鎖線:実際にない部品(設置場所等)を参考として表す(想像線)

上記4つの線に、線の太さを組み合わせて図面は描かれています。

例えば、

  • 太い実線は、部品の形状
  • 細い実線は、寸法線

を表すために使われています。

図面はCADを使って書かれていますので、CADの設定により使える線種と線の太さなどが決まってきます。

設計初心者としてのポイントは、線の種類と太さには意味(あるいは理由)があることを頭の隅に置いておくことだと考えています。

機械的に図面をトレースするのと、部品の形状をイメージしてトレースしていくのとでは、設計者としての力量が大きく変わっていきます。

図面作成に慣れてきたら、部品の機能や加工法をイメージして、設計思想などを読み取るようにしていくとよいと考えています。

製図に使う線種:JIS Z 8312

製図に使う線種のJIS規格は、次の規格です。

JIS Z 8312:1999 製図 -表示の一般原則-線の基本原則

ここでは、国土交通省の

「CAD製図基準 ・同解説 機械設備工事編(平成29年3月)」

「CAD製図基準」は、国土交通省のWebサイトのリンク先は以下の通りです。

線種グループ

JIS Z 8312で定義されている線種のグループは、以下の4つです。

  • 実線
  • 破線
  • 一点鎖線
  • 二点鎖線

線の種類

「CAD製図基準 ・同解説 機械設備工事編(平成29年3月)」の「1-4-1 線」から「表 1-7 線の種類」を引用します。

線の種類 引用先:「CAD製図基準 ・同解説 機械設備工事編(平成29年3月)」の「1-4-1 線」

線の種類 引用先:「CAD製図基準 ・同解説 機械設備工事編(平成29年3月)」の「1-4-1 線」

図1 線の種類

引用先:「CAD製図基準 ・同解説 機械設備工事編(平成29年3月)」の「1-4-1 線」

線の太さについては、以下の様に定めています。

  • 太さ:
    • 細線、太線、極太線の3種類
  • 太さの比率:
    • (細線):(太線):(極太線)=1:2:4
  • ただし、寸法線、引出線及び輪郭線はこの限りではない。
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まとめ

実際の設計現場を見ていると、単純にトレース作業をするだけでは、設計者が図面を描くために必要なスキルが上がるはずもなく、当然の結果として図面の品質が上がることもないようです。

製図の作業は、いろいろな線を使い、部品の形を作っていくことです。線の種類を意識して図面を描くことが重要だと考えています。

ここでは、製図に使う線の種類について以下の項目で説明しました。

  • 図面に使う代表的な線の種類
  • 製図に使う線種:JIS Z 8312
    • 線種グループ
    • 線の種類
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