オーロラは、地球だけの現象かと思っていましたが、海王星のオーロラに関するNASAの記事を見て、オーロラという現象を考えれば地球に限った話ではないのだと気づきました。
ここでは、NASAのジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡による海王星のオーロラについて写真を使い説明します。
2025年のNASAは、科学技術以外の面でも大変そうですが、航空機関連なら衝撃波の観測技術など、さすがだと思うことが多いです。
海王星はどこにある
海王星、小学校の理科だったと思いますが、「水天地火木土天海冥(すいきんちかもくどてんかいめい)」と覚え、太陽から最も離れた惑星として覚えています。

2025年では、冥王星は惑星ではなく準惑星となっており、科学の世界での新しい発見などには驚かされました。
NASAの海王星(Neptune:ネプチューン)についての説明は、キッズ向けですが以下のページがわかりやすいと思います。
- All About Neptune
海王星のオーロラ
海王星のオーロラについては、1989年のNASAボイジャー2号のフライバイなどにより、オーロラの兆候は観測できていました。
- 木星、土星、天王星ではオーロラの検出は、すでに成功しています。
2025年3月26日、NASAのジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡により海王星のオーロラ撮影に成功したことが発表されました。
オーロラは、太陽からの粒子が惑星の磁場に捕らえられ、最終的に上層大気に衝突することで発生します。
この衝突時にエネルギーが放出される現象が、オーロラという特長的な発光現象となります。
下図は、NASAの海王星のオーロラの写真です。
- 下図左は、ハッブル宇宙望遠鏡による海王星の画像です。
- 下図右は、ハッブル宇宙望遠鏡による画像とジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡のデータ(2023年6月に取得)を組み合わせたものです。
- 下図右のシアン色の斑点と白い雲がオーロラの活動です。
- 海王星の中緯度(下図の円の中心付近)にあるのは、海王星の地場が自転軸から47度傾いているためです。(ここは、NASAの記事の意訳しただけで理解できていないのですが、地球は自転軸と地場(南北)の軸は、ほぼ一致していますが、海王星は47度の傾きがあるのでオーロラの場所が違ってくるイメージです。)

シアンは緑みのある青、下図では明るく見える青緑の部分です。
図1 海王星のオーロラ
出典:NASA ScienceのWebサイトより
NASAの海王星のオーロラ撮影の詳細は、以下の記事をご参照ください。
- NASA’s Webb Captures Neptune’s Auroras For First Time
ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡
ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の前の宇宙望遠鏡は、ハッブル宇宙望遠鏡です。
ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡は、ハッブル宇宙望遠鏡より性能が高く、より短い波長の光をは観測できるため、海王星のオーロラ観測ができたようです。
- ここでの波長は、近赤外線のことです。
これまで海王星のオーロラの観測できなかった理由の1つには、海王星の大気温度が低いことがあるそうです。
ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡は、次のような宇宙望遠鏡です。
- 望遠鏡、テニスコートとほぼ同じ大きさで、3階建ての建物の同じくらいの高さがあります。
- 人の見える光(可視光)ではなく、赤外線を観測します。
- 観測できる波長が短いため、より遠くの宇宙を観測できます。
ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡についての説明は、キッズ向けですが以下のページがわかりやすいと思います。
- What Is the James Webb Space Telescope?
まとめ
オーロラは、地球だけの現象かと思っていましたが、海王星のオーロラに関するNASAの記事を見て、オーロラという現象を考えれば地球に限った話ではないのだと気づきました。
ここでは、NASAのジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡による海王星のオーロラについて、以下の項目で説明しました。
- 海王星はどこにある
- 海王星のオーロラ
- ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡

宇宙や天体は苦手な分野ですが、未知のことが多いワクワクさせる領域でもあります。