2019年12月、10年ぶりくらいかと思いますがJRの特急ひたちに乗りました。
出張での特急利用で、指定席券の切符はえきねっとで事前購入していたのですが、電車に乗ってしばらくしてから座席ランプの存在に気付いたものの意味が分からず戸惑ってしまった話です。
製品や設備の使いやすさ、操作性などにもついて改めて考えさせられたのでまとめてみました。
2020年9月、特急ひたちに乗りました。
予約していたので座席に座って見上げると緑。
10か月前に乗っていたせいか、出発10分前頃のアナウンスを聞いて意味を確認しました。
全席指定。座席指定券、特急券がない場合には赤のランプが点灯している座席に座ればよいとの内容でした。
2022年8月、勝田駅から特急日立に乗りました。ホームで指定券を買いましたが、購入はスムーズでしたが、乗車してからのランプは、だいぶ慣れましたが、違和感は残っています。
深く考えず、乗車して赤いランプの席に座っていればよさそうですが、東京に近づくにつれ乗客も増えてきたのでそうもいかないのかと。
座席の上にあるLED(ランプ)表示は何だ?
特急ひたちの指定席の切符は事前購入していましたので、予約していた座席に座りました。
頭上(座席の上)にランプがあるのに気づきましたが、最初は気にならずしばらく外の景色を見ていました。
そのうち、座席上のランプに目が止まり、
「いったい何のランプなのか?」
と疑問に思い始めました。
気になったランプというのが、下図の写真の赤や緑に点灯しているランプで、各座席の上についています。
図1 特急ひたちの座席ランプ
この時の乗客は、車両右側の前方2列は空席でした。
空席なのにどうして、左側のランプは赤、右側は緑なのはなぜだろう???
外の景色を見ながら考え始めてはみたものの、考えれば考えるほどよく分からなくなってきたのでした。
座席テーブルに説明があることに気付く!
30分程して(その間ずっと考えていた訳ではありませんが)、ふと目の前の座席テーブルに説明があることに気付きました。
座席ランプの説明の赤い四角部分が目に入り気付きました。
下図の写真の赤枠部分が座席ランプの説明です。
図2 特急ひたちの座席ランプの説明(座席テーブル)
下図は座席ランプの説明部分(上図の赤枠部分)を拡大したものです。
図3 特急ひたちの座席ランプの説明(拡大)
この説明部分「座席上のランプのご案内」は、下表のようになっています。
表1 座席上ランプの説明(Seat Reservation status)
座席ランプの色 | 説明 |
---|---|
赤色点灯 (Red) |
現在空席です。 お座りいただけます。 (Vacant) |
黄色点灯 (Yellow) |
間もなく指定席発売済の区間となります。 (Passenger coming soon) |
緑色点灯 (Green) |
指定席発売済の区間です。 (Reserved) |
これでは、少なくとも私には説明を読まないと分からない。
英語の説明の方が分かりやすいと思ったので、下表に英語表記でまとめてみました。
表2 Seat Reservation status
Red | Vacant |
Yellow | Passenger coming soon |
Green | Reserved |
空席の「Vacant」という単語は知らなくても、
- 緑色は、予約済み
- 黄色は、もうすぎ次のお客さんが来るよ
くらいは分かりました。
しかし、
- 赤色は、空席
については、ちょっと意味が分からない。
残念ながら、私にはどのような意味なのかも思いつかなかったのでした。
座席上のランプは誰のためにあるのだろうか?
再度、座席ランプの説明の写真を下図に示します。
図3(再掲) 特急ひたちの座席ランプの説明(拡大)
座席上のランプが誰のためにあるのか(誰が見るのか)について考えてみました。
登場人物は、次の3人になります。
- 座席指定券を買った人
- 座席指定券を買っていない人
- 車掌さん
車掌さんにとっては、おそらく座席ランプの色表示は分かりやすい。
- 「赤色 → 空席」
- 「黄色 → 次の区間からは指定席券発売済」
- 「緑色 → 指定席券発売済」
座席指定券を買っていないお客さんは、
- 「赤色 → 空席」は、禁止の赤なので空席とは思わないのではないでしょうか。
- 「黄色 → 次の区間からは指定席券発売済」は、今は座れるがこの先は分からない。
- 「緑色 → 指定席券発売済」は、緑は安全の色なので座ってもよい(=空席)と思うのではないでしょうか。
座席指定券を買った人からすると(今回の私)、
- 「赤色 → 空席」は、座ってもよいのだが、禁止の赤なので座ってよいのか迷ってしまう。
- 「黄色 → 次の区間からは指定席券発売済」は、私が購入した区間以外は、予約済かもしれないということか。
- 「緑色 → 指定席券発売済み」は、座ってよいのだな。
以上まとめると、
- 座席指定ランプは、よく分からない。
- 確実に座るためには、座席指定券を購入しておくこと。
となりました。
たまにしか乗らない特急電車、旅行で利用する人にはなおさら難しい座席指定ランプになっているという結論になってしまいます。
何を考えて、この座席指定ランプを導入したのか、設計者、この仕様を求めた人に聞いてみたい気もします。
座席テーブルに説明があることから、乗客にとって分かりにくいということは、事前に分かっていたのでしょうが、車掌さんのためなら、もっと目立たぬところにつけて欲しいと私は思いました。
初めての人が見て使うモノ、機能のユーザーインターフェース(視認性や操作性など)の仕様を決めるのはなかなか難しいのは理解できるのですが、もう少し頑張って欲しいと思いました。
パソコンのOSについては、知れば知るほどMachintoshはよく考えて作られていたと思います。(今ならiPhoneとアンドロイド端末の違いの様なイメージです。)
まとめ
ここでは、JRの特急ひたちに乗った際、座席表示に戸惑った話について、以下の項目で説明しました。
- 座席の上にあるLED(ランプ)表示は何だ?
- 座席テーブルに説明があることに気付く!
- 座席上のランプは誰のためにあるのだろうか?