振動対策の分類：構造変更と振動制御（振動絶縁と制振）

振動対策は、

に分けることができます。

振動対策のそれぞれについて、簡単に説明します。

構造変更

構造物そのものを外乱に対し強い構造になるよう設計を変更する、柔軟構造設計法などがあります。
構造変更は、建築物に対し積極的に減衰を付与する設計ではないため、外乱による建築物の振動エネルギーを効果的に吸収することはできないため、構造変更のみでは十分な振動対策が難しくなってきています。

簡単に言うと、風などの外乱に対し、ビルの構造で揺れを吸収するように設計することです。（少々乱暴な表現ですが）

振動制御は、振動絶縁と制振に分けることができます。

「制震」と書く場合もあるようですが、文字通りの「地震を制する」というのは無理があると考えているため、「制振」を使っています。

簡単に言うと、路面振動などの影響を受けないように、工作機械を地面（基礎）から切り離すようにすることです。

外乱などによる振動に対し、振動を抑制する（減衰を付与する）制振装置を使う方法です。

パッシブとアクティブの違いを自動車のサスペンションに例えると、路面振動をダンバーで吸収するのがパッシブ方式、路面振動に合わせてサスペンションを動かす（ダンパーのバネや減衰を変化させる）のがアクティブ方式となります。

ここでは、振動対策を構造変更と振動制御に分類し、以下の内容について説明しました。