2021年3月F-15EX初号機を米国空軍が正式受領

2021年3月11日、「米国空軍、F-15EX初号機を正式受領」のニュースがありました。

2021年2月、ボーイング社からF-15EXの初飛行のニュースがあり、その後も順調に開発が進んでいた様です。

ここでは、最新のそしてこれからのF-15イーグルであるF-15EXについて主に以下の米国空軍のニュースから写真を交えて紹介します。

Air Force receives first F-15EX
The U.S. Air Force officially accepted the first F-15EX from the Boeing Co. March 10 at the company’s St. Louis facility.
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F-15EXとは

2021年3月11日、米国空軍の最新戦闘機であるF-15EXの初号機がフロリダ州エグリン空軍基地(Eglin Air Force Base)に到着しました。

はかせ
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私には、どこがF-15C/DやF-15Eと違うのか分からないです。

F-15EX初号機:AF’s first F-15EX arrives at Eglin

The F-15EX, the Air Force’s newest fighter aircraft, arrives at Eglin Air Force Base, Fla., March 11, 2021. The aircraft will be the first Air Force aircraft to be tested and fielded from beginning to end through combined developmental and operational tests. The 40th Flight Test Squadron and the 85th Test and Evaluation Squadron personnel are responsible for testing the aircraft. (U.S. Air Force photo by Ilka Cole)

図1 F-15EX初号機:AF’s first F-15EX arrives at Eglin

引用先:USAF(米国空軍)のWebサイト<Home > News > Photos>から。

今後、第40飛行試験飛行隊(The 40th Flight Test Squadron)と第85試験評価飛行隊(The 85th Test and Evaluation Squadron)により、試験と実用試験が行われます。

F-15EXの特長を列挙します。

  • F-15Eストライクイーグルに搭載されている電子戦システム「イーグル・パッシブ/アクティブ・ウォーニング・アンド・サバイバビリティ・システム」
  • フライ・バイ・ワイヤ方式の操縦装置
  • デジタル・コックピット・ディスプレイ
  • 高度なアビオニクス・システムを備えています。

その他にも、

  • F-15EXは、武器搭載量の増加、デジタルバックボーン、オープンアーキテクチャーを備え、第5世代の戦闘機(ステルス機)補完します。
  • 極超音速兵器(hypersonic weapons)を搭載可能

といった特長があります。

F-15E(Advanced F-15E)の詳細やステルス戦闘機については、以下のページをご参照ください。

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F-15C/Dの後継機としてのF-15EXについて

現在(2021年)、F-15C/Dは平均使用年数が37年を超えており、急速に耐用年数の終わりに近づきつつあり、構造的にも限界に達しようとしています。

F-15EXは、F-15C/Dを更新し、F-15Eを増強して2040年代までの国防戦略上の要求を満たすために、費用対効果に優れるうえに早期導入可能なソリューションとなっています。

米国空軍は、F-15C/Dの後継機として、144機のF-15EXを取得し、空軍保有のF-15を更新する計画です。

F-15EX:F-15EX arrives at Eglin Air Force Base

The F-15EX, the Air Force’s newest fighter aircraft, arrives at Eglin Air Force Base, Fla. March 11, 2021. The aircraft will be the first Air Force aircraft to be tested and fielded from beginning to end through combined developmental and operational tests. The 40th Flight Test Squadron and the 85th Test and Evaluation Squadron personnel are responsible for testing the aircraft. (U.S. Air Force photo by Samuel King Jr.)

図2 F-15EX:F-15EX arrives at Eglin Air Force Base

引用先:USAF(米国空軍)のWebサイト<Home > News > Photos>から。

F-15EXの詳細は、以下の記事をご参照ください。

日本の初号機納入は1981年のF-15がF-15EXになるとは
F-15は日本での初号機納入が1981年、これまでにも近代化改修がされてきましたが2020年7月にF-15EXの導入が米空軍、航空自衛隊でも決まりました。驚きのライフサイクルです。F-15EXの概要とライフサイクルについてまとめています。
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F-15EXのこれまでの経緯

2019年2月、F-15EX機の取得プロセスは、老朽化したF-15部隊に対処するために、「F-15EX Rapid Fielding Requirement Document」から始まりました。

はかせ
はかせ

「迅速なフィールド(現場)からの要求に関する文書」といったところでしょうか。

その後、F-15EXの取得戦略が策定され、契約、設計・検証レビューを経て、ボーイング社と協力した結果、記録的な速さで製造・試験を進めることができました。

具体的な内容は分からないのですが、歴史ある機体であるF-15なので豊富な知識・経験やノウハウが蓄積されていたことは間違いないと思います。

しかし、実際に作ってみて分かる、組立・結合して分かる、地上試験で分かる、実際に飛行して分かる問題もありますので、全体的な技術や運用のレベルが高かったということが短期間で完成させることができた理由だと考えています。

こうして作られたF-15EXは、オープン・ミッション・システム・アーキテクチャーと搭載武器により、今後何年にもわたって優れた能力を発揮することが期待されています。

今後の納入予定

2021年3月に、F-15EXの初号機が納入され、試験飛行が行われます。

2機目のF-15EXは、2021年4月末までに納入予定となっています。

3機目は、2023年に納入され実用試験が行われる予定です。

ここまでが、最初の製造ロットとなります。

なお、F-15EXの運用開始を早めるため、米国以外に販売されたF-15や米国限定のサブシステムやオペレーショナル・フライト・プログラム・ソフトウェアの過去のテストデータが使用されるそうです。

製造ロット2と3については、各々2024年度と2025年度に納入予定です。

まとめ

2021年3月11日、米国空軍はF-15EX初号機を正式に受領しました。

ここでは、最新のそしてこれからのF-15イーグルとなるF-15EXについて、以下の項目で説明しました。

  • F-15EXとは
  • F-15C/Dの後継機としてのF-15EXについて
  • F-15EXのこれまでの経緯
  • 今後の納入予定
はかせ

振動制御を学ぶことで実験・計測とCAE、モデリングに制御と幅広く学び、出会いとチャンスにも恵まれ工学博士になりました。
CAEが珍しくない今だからこそ、実験やリアルなモノづくり体験が必要だと考えています。

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