2021年3月に初号機、4月に2号機が納入されたばかりのF-15EXですが、ノーザン・エッジ21において運用テストと大規模な部隊統合を初公開されたそうです。
ノーザン・エッジ21とはF-15やF-35の他爆撃機や空母も含む大規模演習です。
主にAIR COMBAT COMMAND(米国空軍)のニュース記事からノーザン・エッジ21とF-15EXの参加目的などを紹介します。
ノーザン・エッジ2021に参加するF-15EX改めイーグルII
AIR COMBAT COMMAND(米国空軍)の以下のニュース記事から説明します。
例によってDeepLで翻訳した原稿を元に意訳していますので、正確な内容を知りたい場合には、以下の出典をご参照ください。
出典:53rd Wing gears up for Northern Edge 21
記事は2021年4月29日のもので、タイトルは「ノーザン・エッジ21に向け準備を進める第53航空団(53rd WG)」となります。
以下の写真は、F-15EXイーグルIIです。
図1 F-15EXイーグルII
出典:AIR COMBAT COMMAND(米国空軍)のWebサイト<Home > News > Photos>からの画像
上記写真の解説は以下の通りです。
2021年4月26日、ノーザン・エッジ21への出発に先立ち、フロリダ州のエグリン空軍基地から第85試験評価飛行隊の米空軍F-15EXイーグルIIが登場。
F-15EXは、大成功を収めた戦闘機(F-15イーグル)の機体に、次世代の戦闘技術をもたらし、統合軍のために複数の領域にわたって能力を発揮することができます。
撮影:米国空軍 大尉 Savanah Bray
それではニュース記事の内容を紹介します。
エグリン空軍基地(フロリダ州)から。
2021年5月3日から14日にかけて行われるINDOPACOMの主要な演習「ノーザン・エッジ21」を支援するため、第53飛行隊の25機以上の航空機と数百人の飛行士がアラスカに向かっています。
2021年5月3日から14日にかけて行われるINDOPACOMの主要な演習「ノーザン・エッジ21」を支援するため、第53飛行隊の25機以上の航空機と数百人の飛行士がアラスカに向かっています。
ノーザンエッジは、戦闘航空部隊の精鋭にとっては訓練場ですが、第53飛行隊にとっては、戦闘機、爆撃機、RPA、偵察機などのプラットフォームを対象に、ユニークで複雑な環境下でソフトウェア、ハードウェア、戦術をテストする絶好の機会となります。
ノーザン・エッジ21で注目すべき取り組み(テスト)には以下のものがあります。
- F-15Cのソフトウェアと飽和環境下でのIRSTのテスト
- F-15Eのソフトウェア、EPAWSS、および先進兵器のデモンストレーション
- F-15EXの運用テストと大規模な部隊統合の初公開
- F-35の新しいソフトウェアによる高度な戦術
- B-52長距離極超音速爆撃機との統合
- MQ-9の自動離着陸とハイエンド戦闘能力のテスト
- U-2通信ゲートウェイのテスト
中でも、第4世代(F-15など)、第5世代(F-35)の統合は重要な目標であり、第53航空団は、F-15EX/F-35の統合による新たな戦場での相乗効果を発見し、検証することを期待しています。
ノーザンエッジでは実戦に近い環境で、様々なテストや戦術が使われ、その効果を確認することができる貴重な舞台ともなっています。
ノーザン・エッジ21の主な参加部隊と装備
ノーザンエッジには、空母USSセオドア・ルーズベルト(CVN-71)などの艦艇の他、第53航空団の参加部隊は、以下の通りです。
- 85th Test and Evaluation Squadron, Eglin AFB, Fla. (F-15C, F-15EX)
- 422nd Test and Evaluation Squadron, Nellis AFB, Nev. (F-15E, F-35)
- 556th Test and Evaluation Squadron, Creech AFB, Nev. (MQ-9)
- 49th Test and Evaluation Squadron, Barksdale AFB, La. (B-52)
- 53rd Test Management Group, Det 5, Beale AFB, Calif. (U-2)
空母と主な航空機等の写真は以下の通りです。
まずは空母から、まるで島です。
図2 空母USSセオドア・ルーズベルト(CVN-71)
出典:PACIFIC AIR FORCES(米国空軍)のWebサイト<Home > News > Photos>からの画像
図3 F-15EX EagleII:AF’s first F-15EX arrives at Eglin
出典:EGLIN AIR FORCE BASE(米国空軍)のWebサイト<Home > News > Photos>からの画像
図4 F-15E :Combat Archer 19-12: Evaluation through integration, employment
出典:AFNWC(米国空軍)のWebサイト<Home > News > Photos>から。
図5 F-35:Black Flag
出典:NELLIS AIR FORCE BASE(米国空軍)のWebサイト<Home > News > Photos>から。
MQ-9リーパー、軍用無人機です。写真ではあまり大きさを感じませんが意外に大きいです。
図6 MQ-9:556th TES successfully launch, land first Creech AFB ATLC test
出典:CREECH AIR FORCE BASE(米国空軍)のWebサイト<Home > News > Photos>から。
B-52爆撃機です。こちらもとても大きいです。地上で主翼を支えるため、主翼の両端付近には翼を支える車輪が装備されています。
図7 B-52:U.S. B-52s Cross Atlantic for BTF Mission Supporting NATO
出典:BARKSDALE AIR FORCE BASE(米国空軍)のWebサイト<Home > News > Photos>から。
U-2偵察機です。車輪自転車のように車体中央に装備されているため、離着陸には操縦技量が必要になるそうです。SR-71とはまた別の発想の偵察機です。
図8 U-2:Civilian U-2 Instructor Pilots, Making History and Training the Nation’s Future Fleet of U-2 Pilots
出典:BEALE AIR FORCE BASE(米国空軍)のWebサイト<Home > News > Photos>から。
まとめ
2021年3月に初号機、4月に2号機が納入されたばかりのF-15EXですが、ノーザン・エッジ21において運用テストと大規模な部隊統合を初公開されたそうです。
ノーザン・エッジ21とはF-15やF-35の他爆撃機や空母も含む大規模演習です。
ここでは、主にAIR COMBAT COMMAND(米国空軍)のニュース記事からノーザン・エッジ21に参加している空母や航空機の写真を加えて以下の項目で説明しました。
- ノーザン・エッジ2021に参加するF-15EX改めイーグルII
- ノーザン・エッジ21の主な参加部隊と装備